最大の課題は給料の低さ


福祉系の求人は多く見つけられますが、応募者が定員を割り込んでいるところも多くあります。介護施設の従業員の給料が、労働量に比べてかなり低くなっているのがその原因の一つであるとされています。お年寄りの介護はとても大変な作業で、拘束時間も長く、体力も必要になります。その割には、他業種の平均年収を大きく下回った給料しかもらえないこともあります。

介護はそう稼げる仕事ではなく、年収アップは簡単に果たせるものではありません。政府が税金を福祉方面に注ぎこむなどしない限りは、大幅な待遇改善は見込めないのが現状です。入ってくるお金が決まっている以上、企業努力をいくら重ねたところでどうにかなる問題ではないのです。しかし、個人レベルならいくつか対策方法は見つけられます。たとえば一般の従業員からの脱却を狙い、ケアマネージャーのような高度資格を取得することなどがその具体例として挙げられます。

ケアマネージャーになるには、実務経験が5年から10年程度必要になるのですが、それをクリアすれば単純に介護スタッフとして働くよりはかなり多くのお金を稼げます。自分で努力をして、待遇改善を勝ち取るしか今のところ方法はありません。介護スタッフは儲からないと言って何もしないのではなく、どうすれば儲かるようになるかを自分で考え、実行していけば、介護業界で満足しながら活躍することができるはずです。将来的には近々業界全体を政府がバックアップしてくれるはずなので、稼げないことにそう焦りを感じていないのであれば、気長に政策のサポートを待ってみてもいいでしょう。